たべもの教室 采輪では和食文化を次世代に伝えていく活動も行っています。
食は私たちの生活そのもの。
そして、人生、季節の節目には必ず食が関わります。
それが和食文化です。
【年中行事】
今年の節分は2月2日
節分の味覚といえば
恵方巻き
この行事食
昔からの風習に思いますが・・実は・・
近年できた風習です。
発祥は江戸時代から明治時代にかけて
大阪の商人達が節分のお祝いと商売繁盛を祈り、食していた巻き寿司だとか。
この頃は太巻き寿司、丸かぶり寿司と呼んでおり、七福にちなんで七つの具材を入れることが一般的
丸々1本を食すことで、運や福を一気にいただくとされ、途中でやめると運や福が逃げてしまうとされました。
その年の恵方に向かって太巻き寿司を丸々1本、無言で丸かじりすると1年を無病息災で過ごせる
主に関西でみられていた「節分に恵方に向かって太巻き寿司を食べる」風習が全国に広まったのは1980年代!
とっても最近!
コンビニチェーンが「恵方巻き」と名付けて販売したことが、全国に広まったと言われています。
そももそも「恵方」とは
その年の正月に歳神様が来る、最も良い方位のこと
昔から「恵方」に向かって事を成せば吉となる、と言われています。
恵方は十干と十二支の組み合わせで毎年変わります。
十干は甲、乙、丙・・・ 10年で一回り
十二支は子、丑、寅・・・ 12年で一回り
この組み合わせのことを「干支(えと)」といいます。
干支は全部で60種類。
60年かけて1周し、自分の生まれた干支に戻ってくる、暦が還る(かえる)
還暦です。
普段何気なく、今年の干支は丑だ!などといっていますが・・
正しい言い方ではありませんね。
2021年の干支は 辛丑(かのとうし) です
(十干十二支表より)
辛(かのと)の恵方が 南南東
よって、2021年の恵方は 南南東 となります。
今年はいつも以上に恵方に向かって無病息災を祈りながら、巻き寿司を食べましょう